人知れず舞いて

経験値入手量アップ

経験値の入手量がかなり増加

「流し雛なんて、なかなか風流だね。作ったかいがあるよ」
にとりはそう呟き、人形に溜まった厄を集める雛を見る。
年に一度の流し雛。人々は思い思いの厄を乗せて流す。
「厄がたくさん集まっているわ。今年もこれで大丈夫……」

幻想郷の雛祭りの文化には雛が深く関わっており、公式書籍「東方求聞口授」に掲載された念報記事でもそれが見て取れる。
本来雛祭りの雛人形は厄を溜め込んで流さなければいけないものであるにも関わらず人里に住む人々が人形を流さずただ飾るだけにしていることを知って厄の溜まり具合を心配した雛が、人形の絵を印刷した紙を組み立てて飾り役目を終えたときに流す「インスタント雛人形」なるものを開発したというのが記事に書かれた内容である。インスタント雛人形は割と人気らしい。流された人形はできる範囲で雛が回収しているらしいが、回収できなかったものは外の世界へ流れていくという。