PC音ゲーおすすめのキーボード・コントローラー

東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロストをプレイするためのキーボードや、音ゲー向きのコントローラーについて解説するページ。

キーボードとゲームパッド

今作で公式に動作がサポートされているのはキーボードとゲームパッドです。

キーボード選びのポイント

同時押し対応

ダンカグはレーンが6つなので、少なくとも6キーの同時押しに対応するキーボードが必要です。
新しく買う時は「Nキーロールオーバー対応」と書かれているゲーミングキーボードを選ぶといいでしょう。

今使っているキーボードが対応しているかどうかは、テストツールで確認することができます。
「キーボード同時押しチェッカー」で検索してみてください。

キーピッチ

キーピッチとは、隣り合わせとなるキーとキーの中心から中心までの距離のことです。
デスクトップ用キーボードでは約19mmが標準的です。
ノートパソコンや小型キーボードはデスクトップ用より狭いキーピッチのものが多いです。
好みはありますが、ゲーム用途の場合は標準サイズの方が操作はしやすいでしょう。

キーストローク

キーストロークは、キーを押したときの深さを指します。3~4mmがスタンダードです。
ストロークが深いとしっかり押した感覚があるので誤入力が少なくなる一方、素早い入力には不向きとされます。
逆に浅いと、素早い入力ができる代わりに誤入力が増えると言われています。
マツヨイナイトバグRe:Unknown Xのような激しい連打譜面の場合、浅めのストロークが有効に働くかもしれません。

キースイッチの種類

キーボードは入力方式によって分類することができます。
可能であれば、買う前に量販店などで実際に叩いてみて確かめたほうがいいでしょう。
一般的にゲーム向きとされる方式には「★」を付けています。

・メンブレン
1つのシート(基板)をキーボード全体に使ってすべてのキーをカバーしているキーボードのことです。
ラバードーム(ゴム)でキーを押し戻すため、ぐにっとした独特の打鍵感があり、静音性能も優秀です。
どの家電量販店でも売っていて安価ですが、極端な安物はキー中央をしっかり押さないと反応しないことがあります。
ゲーミングキーボードでは低価格帯のエントリーモデルに採用例が多いです。

・パンタグラフ
仕組みはメンブレンと同じですが、キーにパンタグラフ状の支えが付いています。
構造上薄くできるのでノートパソコンに多く採用される他、Apple・Mac純正のキーボードもこの方式が使われています。
メンブレンと比べてタイピングはしやすいと言われており、キーストロークが非常に浅いことが特徴です。
静音性にも優れていますが、ゲーミングキーボードへの採用は稀です。

・★メカニカルスイッチ
1つ1つのキーが独立して機能するキーボードです。ゲーミングキーボードによく採用されています。
メンブレン・パンタグラフと違って耐久性に優れていますが、構造が複雑なので高価になりがちです。
キーの下にスイッチがあり、このスイッチの種類によって入力時の手応えや音が変わるのも特徴です。
スイッチには、バランスの取れた「赤軸」、押した時にクリック感のある「青軸」、ずっしりとした「黒軸」などがあります。
音ゲー用で選ぶなら「赤軸」が無難です。

・★オプティカルスイッチ
メカニカルスイッチの亜種(上位互換)です。
従来のスイッチは中に電気接点があるため、初期不良や経年劣化で不具合が発生する可能性がありました。
オプティカルスイッチはこの接点を廃止し、赤外線などの光で入力のONとOFFを切り替えます。
原理的にチャタリング(※)が発生しないうえ、押した時の応答速度もメカニカル以上に高速化しています。
ここ1~2年で出たゲーミングキーボードのうち、最上位の高級モデルに採用される例が多いです。

※チャタリング:キーを一度押しただけで2回以上入力されてしまうこと。

・★静電容量無接点方式
メカニカルやオプティカルと同様、1つ1つのキーが独立しています。東プレのREALFORCEシリーズが有名です。
キーを押した時の静電気を感知して入力するので、原理的にチャタリングが起こりません。
物理的な接点がないので耐久性が高く、静音性にも優れています。当然、非常に高価です。

その他検討事項

・静音性
深夜帯に遊ぶ際は、近隣住民や家族への配慮をしましょう。
また、生配信やゲーム実況をする場合は、打鍵音が入らない物の方が向いています。
ちなみに、青軸のメカニカル式は打鍵音が非常に大きいです。

・キーボード本体の角度
本などを土台にすることである程度変えることはできますが、スタンド付きのものを選んだ方が無難です。
急にしたい場合は傾斜をつけられるノートPC用スタンドを流用するのもあり。

・テンキー・特殊キーの有無
ゲーミングキーボードにはテンキーを無くした「テンキーレスモデル」やDeleteキーやInsertキーなども無くした「カットモデル」(75%カット)がある。ダンカグ以外にプレイしているゲームや、仕事やゲーム以外の作業で使うことも考えて選ぼう。
FPS/TPSプレイヤーなら「テンキーレス」、そうでなければテンキーのある「フルサイズ」が無難で腐りにくい。

おすすめのデバイス

PC音ゲーのキーボードとしておすすめされていたものを一例として紹介する。
また、一部の音ゲー用コントローラーも対応しているため、おすすめモデルを紹介する。

ゲーミングキーボード

https://www.amazon.co.jp/dp/B07M5W5329

https://www.amazon.co.jp/dp/B07X5KNQD6

https://www.amazon.co.jp/dp/B09FY3QK7S

https://www.razer.com/jp-jp/gaming-keyboards/Razer-BlackWidow-V4-Pro/RZ03-04683100-R3J1
お金に糸目をつけないのであればこちらをお勧めします。手首の疲れを軽減するマット付きで打鍵音も静か、他ゲームやタスクで使えるマクロキー1)もあり、ゲーマーが大好きな虹色に光る機能もあります。
ただし35000円ほどします。現在各種ECサイトで予約好評受付中のNintendo Switch版「東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロスト」のデラックス版換算でほぼ2個分です。

音楽ゲーム用コントローラー

https://www.dj-dao.com/jp/ezmaxplus
様々な音楽ゲームに対応した万能型モデル。
beatmania ⅡDXのキーボードをベースに、様々なゲームで使用できるようにキーが複数付いている。
ターンテーブルが左右についており、少々場所を取るので注意が必要。

https://www.dj-dao.com/jp/tasoller
CHUNITHM用のコントローラー。触れるだけで反応するため、押し間違いしにくく、疲れにくい。
横77cm・高さ37cm・重さ4kgととんでもなくデカくて重い。

https://www.dj-dao.com/jp/ontroller
オンゲキ用のコントローラー。左右に三つずつボタンが付いており、さらに中央にレバーが付いている。
Kaguraステージでは左右のボタンを使い、Danmakuステージでレバーを使うといった使い分けができると思われる。

その他コントローラー

https://gamo2.com/jp/product/k28/
小型キーボードタイプのコントローラー。メカニカル式で赤軸と茶軸から選ぶことができる。
音ゲー以外に格闘ゲームでの使用も想定しており、SwitchやPS4でも利用可能。

元は格闘ゲーム用アーケードコントローラーの亜種として開発されたもの。
操作しやすいよう12~16個のボタンが斜めに配置されていて、格ゲー用ということもあって応答速度が速い。
値段は1万円以下の中国製から4万円を超えるものまでピンキリである。やろうと思えば自作も可能。
「安い=性能が低い」というわけではないので、探しがいはあるかも。
注意点として、SOCDクリーナーの無効化(左右同時押しの有効化)に対応する製品でないとまともにプレイできないため、購入前によく調べておく必要がある。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBS3D3JV
分類的にはキーボードに該当するが、使い方はほぼコントローラーであるためここに記載。
キーが12個ついているキーボードで、同時押しは6つまで対応。
持てるほどの大きさなため、親指でのプレイも可能(HARD以上になると大変だが)。
初期設定がやや面倒なものの、キーのマッピングやマクロ、連打の設定が専用ソフトにて可能2)

マッピング例

マッピング例

(キーボード側の配置)
Esc Spc T Ent ↑ 3
Q  E  R ← ↓ →

(ダンカグ側のキーアサイン)
カグラ
①:Q
②:E
③:R
④:←
⑤:↓
⑥:→

ダンマク
①:Q
②:E
③:R
④:←
ボム:Spc、T
左へ移動
右へ移動

中華製なこともあってか、値段が3000円弱と比較的安価である。
軸の付け替えがやや面倒(主観が入っている可能性あり)。
遅延等の詳細スペックは不明。詳細な検証をする人が現れるまでは、プレイは可能な程度だと考えておくべし。

1)
事前に登録したキー入力を再現する機能。例えば、東方原作でプレイヤー名を入力するキーの順番を登録するとボタン一つでスムーズにリザルトが残せたり、昇竜拳コマンドを登録するとボタン一つで昇竜拳が撃てます。
2)
キーボードでもスクリプトを組めばできる