チルノのパーフェクトさんすう教室

　アレンジを手掛けたARM氏はIOSYSの電波系アレンジ・オリジナル曲を多く手掛ける一方で、DDRシリーズにCome to LifeやENDYMIONなどの本気系の楽曲も手掛けたりする。
　歌詞は、さるのチルノがきょおしつ教室でちんすう算数の問題を出したり解説したりしつつ、自分のおバカっぷりを披露するという内容。「バーカバーカ」が繰り返される語り部分も特徴的。PV動画を見た方がチルノ=⑨たるゆえの要素が多数分かるだろう。

　初出が2008年11月の東方氷雪歌集と、『魔理沙は大変なものを盗んでいきました』『患部で止まってすぐ溶ける　～　狂気の優曇華院』『ウサテイ』などよりも後発ではあるが、瞬く間にIOSYSアレンジ動画の中で圧倒的な最多の再生数に躍り出た。動画そのもののみならず、多数の視聴者に「踊ってみた」動画を投稿させるきっかけになったことも、特筆すべき点として挙げられる。

　その後、チルノ=⑨にちなんでか、登場から⑨年後の2017年に⑨周年バージョンが新たに登場。A-One、幽閉サテライト、COOL&CREATE、豚乙女など、他サークルのボーカルも加わってより豪華になり、PVも元バージョンを踏襲しつつ新たに登場したキャラクターも加えた新規のものが登場した。また、同年に⑨周年企画として同アレンジ曲のリミックス・歌唱コンテストなどが行われており、例大祭で「MARU Q 〜チルノのパーフェクトさんすう教室 公式ガイドブック〜」が、同年10月に⑨周年コンピレーションCD「東方氷雪大感謝」がそれぞれ頒布されている。
　さらに年号が令和となった2019年10月に、他サークルの手掛けた別バージョンオンリーアレンジ集である「みんなのパーフェクトチルパ天国」が登場した。

　音楽ゲームはBad Apple!! feat.nomicoと共に『ミュージックガンガン!』が最初ではあるが、コナミ「SOUND VOLTEX」への収録を機としてか、続々と音楽ゲーム機種に収録されるようになり、音楽ゲームにおける東方アレンジの定番としても馴染みがある。